「特別支援学校に通う息子の送迎に介護タクシーを利用できるようになり、本当に助かりました」。こう話すのは、神戸市立友生支援学校の小学部6年生で、重度障がいのあるS君の母親Tさん。今年度から介護タクシーの利用に、兵庫県の補助を受けられるようになったことへの喜びの声だ。
普段はTさんが、自家用車でS君を送り迎えしているが、体調がすぐれない時もある。体温調節がうまくできないS君のケアは夜中も必要なためで、「1日中付き添っていると疲れがたまり、送迎できないこともある。学校には行かせたいが、気持ちがついていかない」とTさんは振り返る。
悩んでいたTさんは昨年末、重症心身障がい児放課後等デイサービス施設で公明党の島山清史県議に相談。同県議は早速、県側に対応を求め今回、同様の事情にある児童と共に通学支援を受けられるようになった。
「素早く動いてくれた。感謝している」とTさん。施設を運営する特定非営利活動法人「ヘルパーGOGO」の武政千尋理事長も、「良かった。今後も家族のレスパイトケア(一時的に介護から解放するためのサービス)が広がれば」と喜んでいる。